【血管を制す者が健康を制す】・・・と言うほど、血管は大事です。
ちょっと長い話でスイマセン!
最近私の仕事仲間のうち二人も血管疾患になってしまいました。一人は脳血管疾患(脳出血)、もう一人は心血管疾患(心筋梗塞)です。お二人ともまだ50代なのに。そしてこの病気は再発することが多いので、これからが大事です
血管疾患は癌と同様に、症状が無いまま病状が進行し、症状が現れたときは重症となっており、時には死に至る危険性の高い、いわゆる「サイレントキラー」です 発症してしまったら、急性期に治療を適切に行うことによって、治療後の日常生活に大きな改善を図ることができるので、発症後速やかに適切な医療機能のある救急医療機関で治療を受けることが重要となります。 お二人とも発症時、近くに奥様が居て、速やかに救急車を手配出来た為、大事には至らなかったそうです。 さて、では血管疾患を予防するためには、どのような活動が必要なのでしょうか? 血管は、内側から内膜、中膜、外膜の3層になっています。内膜は血液を血管内で固まらせず循環させやすいように働きます。中膜は平滑筋(一種の筋肉)も含み血管にかかる圧力を受け止めています。外膜は血管の保護をするいわば外壁の役割です。そして、主に内膜から「ある物質」が分泌されます。この分泌が低下すると血管が硬くなり、内膜の表面は凸凹になったり内膜が肥厚して内腔が極端に狭くなったりします。つまり動脈硬化が進みやすいのです。 そして内側から分泌される「ある物質」、これを「プロスタサイクリン」と呼びます。血液が固まるのを防ぎ、さらに血管を適度に拡張し、血液をサラサラにする成分です。この優れもののプロスタサイクリン、有酸素運動をする事で分泌も増してくるのです。 いずれにしましても、動脈硬化など血管の老化現象は、確かに加齢とともに進んでいきます。しかしライフスタイルを良くして健康的な生活を送ること(食事+運動+気持ち)によって、血管の老化の進行を最低限に留め、なるべくいつまでも若々しい血管を維持したものですよね
【動脈硬化予防の取り組みとして重要な事】
① 栄養層(ビタミンC、E、βカロテン、ポリフェノール、オメガⅢ)
② ストレッチ(血管を伸ばし柔らかくする)
③ 有酸素運動(心拍アップ)
④ 血圧管理(減塩含む)
⑤ 血糖管理(DM:血管の病気)
動脈硬化を予防するには、いい食べ物(例えばポリフェノール、アントシアニンやビタミン、ルチン等)だけ食べていれば良いと思っている人もいらっしゃるみたいですが、それは大きな間違いです。
健康を左右するのに大切な要素が適度な運動なのです。
血管とは要はゴムホースのようなもの。使ってなければカチカチに硬化しひび割れ、そして破けやすくなってしまうのです。ストレッチをして常に伸ばしてあげると、血管もしなやかになり動脈硬化の進行を予防し、若々しい血管を維持できるはずです
そして食べ物では、摂取する油も大事ですよね
ちなみに余談ではありますが・・・
イタリア南部は血管性の疾患が少なく、イタリア北部では血管性の疾患が多いそうです。これはやはり食べ物が大きく起因しているのです。イタリア北部では乳製品を多く食べられるのですが、イタリア南部ではオリーブオイルと魚貝類が多いからだと言われています。
やはりオリーブオイルは身体に良いと医学的にも証明されていますよね。最近ではオメガⅢを豊富に含む、亜麻仁油、えごま油、チアシードオイル、グリーンナッツオイルなどが注目されていますが、どんな油でも新鮮なうちに使う事がとても大切です。油は基本、直ぐに酸化してしまいますから。
そして血管は細胞と呼ばれる畑に、酸素や栄養素を届けてくれる大切な大切な用水路です。
どんなに食べても吸っても細胞まで届かなければ意味がないのです。血行障害の行く末は運動機能障害にもなるばかりか、死に至ってしまうのです