
遊び方は簡単。左端に積まれている7つのドーナツ型ブロックを、「1回に1枚づつ移動」させながら、今あいている他の棒に同じように積み上げる。ただしその過程において、「小さいブロックの上に、それよりも大きいブロックを乗せてはならない」というルールがあります。単純ではありますが、これがなかなか手ごわく繰り返し楽しめますし、ブロックの移動や穴を棒に通す作業は手指のトレーニングにもなります。
このハノイの塔。実は私は小さい頃から遊んで慣れ親しんできた玩具で、前からリハデイの空き時間アイテムに良いのでは・・・と思っていたんです。
・・・がしかし、ネットで検索してみると、「木のおもちゃ」というくくりのせいか、5000円前後と思ったより高価で購入を断念していました。
ところが先日、リハデイのレイアウト変更で事務机をリフォーム製作した際に、何だかとっても見慣れたサイズの木片が残ったのです。
そうです。私が家で遊んでいたハノイの塔の台部分の大きさそのものではないですか。
リハデイでは、ご利用者様がお手玉やどんぐりゴマ、マジックの種などを手作りしてきてくださっていますから、私もつい刺激されて、「ひょっとして、手作りできないかしら・・・・」と思ってしまいました。
そうは言っても、材料費がかかったのでは本末転倒。
早速100円ショップへ。ちょうど良さそうなものをいくつか購入し、作ってみて、もし人前に出せるレベルのものが出来たら、リハデイでお披露目しようと作業にとりかかりました。
板に立てる棒は、いろいろ探したのですがちょうど良いものがなく、苦肉の策で彫刻刀セットの刃の部分をペンチで引っこ抜いて使いました。引っこ抜く前には、勿論、板に棒を立てる穴を開けるのに役立ったので、一石二鳥でした。
問題はドーナツ型ブロック。これは「木ねんど」で作ることにしました。「木ねんど」は木くずと樹脂で出来ている粘土で、手につかず扱いやすい上に、乾くと軽いだけでなく非常に固くなり、その後も彫刻などを施すことができる優れものです。
工作用紙で正確な紙型を作り、その中に粘土を詰めて1日乾かしてから型を外し、さらに3~4日乾燥させて、あとは地道にやすりをかけてみました。
そうしたらどうでしょう!思った以上の出来!当初は仕上げにニスやラッカーを塗ろうとも思っていましたが、ブロックを手にとった質感がなかなか良く、そのまま完成としました。
こんなに上手く出来るとは思っていなかったので、製作工程を写真にとっていなかったのが悔やまれますが、リハデイでの評判は上々。ご利用者様に可愛がっていただいています!
❤リハデイにいらした際には、
ハノイの塔の台座の木片の片割れも探してみてくださいね❤