平成28106日、栄公会堂で行われた『第18回・医福ネット港南』に参加してきました。約110名の在宅医療・介護に関する方が参加され、講師のお話しを熱心に聞いていました。簡単にですが、今回行われた講演会の内容を紹介したいと思います。

第18回 医福ネット (3)

講演1)『なぜ高齢者の低栄養が増えているのか?

~高齢者が食べやすくするためのコツ~』

講師:管理栄養士 青木博 先生
第18回 医福ネット (5)


(講演2)『経腸栄養剤を使いこなして低栄養の改善につなげる工夫』

    講師:株式会社アボットジャパン株式会社
第18回 医福ネット (7)


講演1の内容は、①栄養とは・なぜ人間には栄養が必要なのか、②高齢者に必要な栄養量とは・なぜ高齢者の低栄養が増えているのか、③高齢者が食べやすくするためのコツ・少量でも栄養を効率的に摂るには、④高齢者の代表的疾患別食事のアドバイス等について述べられていました。


 低栄養の原因が見過ごされて状態が悪化しないように、より早い段階でなぜ食が細くなり始めたかという原因をみつけて改善していく必要あるとの事でした。高齢者の栄養状態を維持することの難しさを知り、それに対する対処法等を学べました。

 

 講演2の内容は、高齢者の栄養補給として用いる、エンシュア・H(経腸栄養剤)の適応や成分等について述べられていました。

 
 エンシュア・
Hは、①栄養剤の投与時間の短縮が望ましい方、②栄養剤の投与容量を減らしたい方、③エネルギー消費量が亢進している方、④水分摂取制限が必要な方に適応となっており、栄養を取るためには効果的な物でした。

 
 また、
6種味(バニラ・コーヒー・バナナ・黒糖・メロン・ストロベリー)のエンシュア・Hの試飲会もありました。以前飲んだ栄養補助関係の飲み物と比べると美味しく、意外に飲みやすいと感じました。必要とあれば、利用者にも勧めてみようと思いました。


第18回 医福ネット (8)

今回の公演は、栄養に対する知識の少ない自分でも、とても分かりやすい内容であったため有意義な時間となりました。この知識を生かし、今後の仕事にも役立てていきたいと思います。在宅医療・介護に関する知識の向上等にもなるため、興味のある方はぜひ参加してみてください。


PT矢野